ケースライフサイクル
作業のビジネスビュー
ビジネス アプリケーションは、所期の成果を達成するのに必要な作業の自動化に役立ちます。 従来のビジネス アプリケーションは、個々のトランザクションをベースにしており、各種部門の機能のスタンドアロン アプリケーションとして開発されています。 このようなアプリケーションのサイロ化は、社内における部門横断的な連携や成果を効果的に達成することを困難にします。
アプリケーションは、作業に対するユーザーの思考の流れや捉え方と同じように機能すべきであるとPegaは考えています。 たとえば、オンライン注文プロセスについて考えてみましょう。顧客が注文を送信し、会社が注文を処理して配送を行います。 オンライン注文プロセスをモデル化するPega Platform™アプリケーションは同じ順序で動作します。
ケースタイプとケース
ケースタイプとは、ビジネストランザクションを表す抽象モデルです。 ケースタイプを使用して反復可能なビジネストランザクションをモデル化します。ケースは個別のトランザクションインスタンスを表します。 Pega Platformでオンライン注文トランザクションをモデル化する場合、注文の送信から処理、そして配送に進むオンライン注文ケースタイプを定義します。 以下の画像で示されるように、ユーザーがオンライン注文を送信するたびにPega Platformで注文ケースが作成され、ケース番号が割り当てられます。
ケースライフサイクル設計
Pega Platformでは、ケースライフサイクル設計モデリング手法がサポートされています。 ビジネスユーザーはこのモデルを利用することで、思考と同じ流れでケースを参照し、操作することが可能になります。 以下の画像は、オンライン注文ケースタイプのケースライフサイクルを示しています。 以下の画像のホットスポットをクリックすると、ケースタイプのビルディングブロックの詳細が表示されます。
命名規則
名詞または名詞句で該当するセクションのコンテキストを表現し、ステージに名前を付けます。 使用する語句はできるだけ2語以内にする。 ビジネスユーザーにとってわかりやすく、作業内容と関連のある名前を使用します。
プロセスやステップの命名時には、動詞+名詞 (日本語だと名詞+動詞)の命名規則に従います。
ケースライフサイクル設計の可能性
Pega Platformでは、ビジネスの複雑さや特定の業務ニーズに対応する各種プロセスタイプや設定がサポートされています。以下の画像は人事、設備、IT部門が新入社員の出勤初日に設定を行うオンボーディングケースタイプのケースライフサイクルを示しています。 画像のホットスポットをクリックすると、オンボーディングケースタイプ設定の詳細が表示されます。
ステージ移行
プライマリステージのすべてのステップが完了すると、デフォルトでケースは次のプライマリステージに自動的に移行し、ステージのコンテクスチュアルプロパティパネルに表示されます。ユーザーが1つのステージですべてのプロセスを完了すると、次のステージが開始されます。 このオプションはオルタネートステージでは使用できません。
その他のステージ移行オプションには、ユーザーアクションの待機とケースの完了があります。 前者のオプションですべてのステージプロセスが完了すると、ケースワーカーにはステージを完了するオプションが与えられます。 後者のオプションですべてのステージプロセスが完了すると、ケースは自動的に完了されます。 これら2つのオプションは、プライマリステージとオルタネートステージの両方で利用できます。