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組み込みアプリケーションおよびコンポーネント

組み込みアプリケーションおよびコンポーネント

分解とは、問題をより小さく、より保守しやすい単位に分解するプロセスのことです。 プログラミングでは、こうした単位をコンポーネントと言います。

ケースタイプを含むソリューションを作成するには、アプリケーションが必要です。 あるアプリケーションが組み込みアプリケーションとして使用される場合、この組み込みアプリケーションはコンポーネントとみなすことができます。 また、ケースタイプを含まないルールセットの集合もコンポーネントとみなすことができます。 たとえば、再利用可能なフローやメッセージ、統合アセット、関数ライブラリーなどです。 アプリケーションは、どちらのタイプのコンポーネントも活用し、その後、コンポーネントそのものになるか、本番アプリケーションとしてデプロイされます。

次の例は、クレームアプリケーションをサポートする組み込みアプリケーションとコンポーネントを示しています。 

ClaimsMultipleBuiltOn_LSA86
この図は、2つのアプリケーションの上に構築されたアプリケーションを示しています。 このアプリケーションには2つのコンポーネントが含まれています。 アプリケーションスタックは、垂直方向に平坦化されています。 2つのコンポーネントはアプリケーションスタックの最下部(PegaRULESの上)に追加されました。

 

MBO(複数の組み込みアプリケーション)平坦化アルゴリズムは、繰り返されるアプリケーションの中で常に最も下位、すなわち優先順位が最も低くなるアプリケーションを使用し、その後平坦化されたアプリケーションスタックで参照される最上位のバージョンを使用します。

MultipleBuiltOn_LSA86
この図は、Underwriting組み込みアプリケーションとPricing組み込みアプリケーションが両方とも異なるバージョンのMyCoLibアプリケーション上に構築されている、より複雑な例を示しています。 MyCoLibアプリケーションの最上位バージョンは、アプリケーションスタックで表示される最下位に移動され、MyCoLibアプリケーションの下位バージョンを置き換えます。

複数の組み込みアプリケーションに関するデモビデオと詳細な説明については、Pega Community Tech Talkビデオ「Multiple built-on applications」を参照してください。

 

Pega Marketplaceでは、数多くのアプリケーションやコンポーネントが再利用できます。 Pega Marketplaceに提供するには、アプリケーションとコンポーネントを送信してPega Communityで利用できるようにします。 たとえば、Deployment Managerアプリケーションを使用してCI/CDをオーケストレーションする場合は、PegaDevOpsFoundationアプリケーションを兄弟組み込みアプリケーションとして使用できます。

Pega Marketplace Components
上の画像は、community.pega.com ドメイン内にあるPega Marketplaceの検索ページから入手できるコンポーネントの3つの例です。  

New Applicationウィザードで組み込みアプリケーションの候補として表示するアプリケーションについては、アプリケーションルールの「Application wizard」タブで「Show this application in the New Application wizard」チェックボックスを選択します。

New Application

コンポーネントの作成と管理には、「Components 」ランディングページ(「Dev Studio > Configure > Application > Components」)を使用します。 コンポーネントは、ルールセットバージョンのセットを定義し、前提条件として他のコンポーネントやアプリケーションを持つことができます。

Email Component

基盤アプリケーションのケースタイプを拡張しないケースタイプを作成する場合は、そのケースタイプを、新しいケースタイプ固有のルールセットに追加すると便利です。 それによって、コンポーネントアプリケーションを開発しやすくなります。 このアプローチに従ってPegaRULES上でアプリケーションを構築すると、すべてのケースタイプが独自のルールセットとして存在することになります。 アプリケーションルール、ワークプールクラス、アプリケーションデータクラスは、New Applicationウィザードで作成されたルールセットに存在します。

コンポーネントアプリケーションに適していると思われるケースタイプは、ワークプールクラスとアプリケーションレベルのデータクラスへの依存を避ける必要があります。 その代わり、ケースタイプのコンポーネント候補は、アプリケーションレベルのデータクラスが拡張するデータクラスを利用する必要があります。 同様に、ケースタイプのコンポーネント候補が使用するワークプールルールは、現在のアプリケーションの下にあるレイヤーに移動させることができます。

現在のアプリケーションへの依存がすべて削除された時点で、Refactoring wizardDev Studio > Configure > System > Refactor > Classes)を使用して、元のケースタイプのクラス名「APP」の既存のアプリケーション参照を、新しいコンポーネントアプリケーションの名前「NEWAPP」に置き換えることで、元のクラス名を変更できます。 新しく作成され、リファクタリングされたこのケースタイプクラスと関連するすべてのルールは、「NEWAPP」という名前の独自のコンポーネントアプリケーション内に配置することができます。 その後、元のアプリケーションは修正され、新しいNEWAPPコンポーネントアプリケーションを組み込みアプリケーションとして参照するようになります。 最後に、元のアプリケーションのケースタイプクラスは、NEWAPPコンポーネントアプリケーションで新しく作成およびリファクタリングされたクラスの直接の下位としてインポートすることによって、再作成されます。 インポートして再作成すると、元のアプリケーションのアプリケーションルールセットに元のケースタイプクラスが自動的に保存されます。

シチズンデベロッパーがApp Studioを使ってアプリケーションを設計および実装する場合は、通常、複数の個別機能コンポーネントが含まれます。 こうしたシチズンデベロッパーが組織のビジネスニーズを十分に理解できるようになると、そのコンポーネントを他のアプリケーションで再利用する機会が生じる場合もあります。

シチズンデベロッパーが構築したアプリケーションから再利用可能な組み込みアプリケーションやコンポーネントを作成するには、まず、再利用可能なコンポーネントを特定します。 次に、上記の新しい再利用可能な組み込みアプリケーションとコンポーネントに、既存のアプリケーションから適切なルールをリファクタリングします。 アプリケーションだけでなく、コンポーネントに関連するレコードを定義し、その利用を簡素化し促進することが重要です。


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