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ルールとルールタイプ

ルールは、動作を定義するPega Platformアプリケーションの基本的な構成要素です。 各ルールは、ルールタイプのインスタンスです。 ルールタイプは、ルールによってモデル化された動作のタイプを決定します。

チェスをするとき、あなたと対戦相手はいくつかの特定の指示に従うことに同意します。 これらの指示は、それぞれの駒がゲームボード上でどのように動くかなどの、ゲームの進行を左右します。 たとえば、ポーンは最初の一手で前方へ1マスか2マス進むことができます。 こうした基本的な指示がチェスのルールとなります。

Chess game play analogy for Pega rules using the pawn piece

Pega Platformのアプリケーションでケースタイプをモデル化する場合は、ケースを作成、処理、完了するための手順を使用してアプリケーションを構成します。 これらの規則はルールです。 ルールは、UIを表示する方法や業務の緊急度を増加するタイミングといった、個々のケースの動作を説明します。 Pega Platformでは、作成したルールを使用してバックグラウンドでアプリケーションコードを生成します。

Pega Platformには、ルールを作成するためのテンプレートとして使用するルールタイプが多数用意されています。 それぞれのルールタイプは、自動意思決定やUIデザインといった、特定のタイプの動作をモデル化します。 たとえば、フロールールと呼ばれる特定の種類のルールを使用してプロセスをモデル化します。

補足: Pega Platformのルールの詳細については、「Rules management」を参照してください。

App Studioでの自動ルール作成

アプリケーションを設計する作業の多くは、App Studioを使用して実施できます。 Pega Platformには、基盤となるルールを自動的に作成・管理する簡素化されたインターフェイスが備わっているため、デベロッパーはビジネスタスクに集中できます。 たとえば、App Studioでケースタイプを設定する場合、ケースライフサイクルと設定パネルを使用して、プロセスを追加し、ステップを定義して、ビューを設定します。 バックグラウンドでは、プロセスフロー、タスク、UIを定義するルールがPega Platformによって作成・管理されています。

以下の図の中央で縦線をスライドして、App Studioで作成したケースライフサイクルとプロセス、バックグラウンドで作成されたプロセスのフロールールを確認してください。

ルールによるアプリケーションのモジュール化

個々のルールを使用すると、アプリケーションがモジュール化されます。 モジュールかつタスクに焦点を当てたルールを使用してケースの動作を記述することで、必要に応じてルールを組み合わせて再利用できます。 たとえば、住所変更に際して顧客に送信するメールの内容を記述するルールを作成します。 ケースライフサイクルにメールメッセージを埋め込むのではなく、メッセージを別のルールとして作成することで、他のビジネスプロセスに影響を与えることなくメールの内容を更新できます。

このモジュール方式にはバージョニング、委任、再利用という3つの大きなメリットがあります。

バージョニング  デベロッパーは、ケースの動作を変更する必要が生じるたびに新しいバージョンのルールを作成します。 Pega Platformはルールの変更履歴を保持するため、デベロッパーは変更履歴を確認し、必要に応じて変更を元に戻すことができます。 各ルールはケースの特定の動作を記述するため、ケースの他の部分は影響を受けません。 たとえば、デベロッパーは、指示に従ってUIフォームを更新し、重要なフィールドを削除します。 アプリケーションの他のルールを変更することなく、フォームの履歴を確認して、変更が行われる前のバージョンに戻すことができます。
委任  デベロッパーは、ビジネス条件が変更された場合にビジネスユーザーがケースの動作を更新できるように、ビジネスユーザーにルールを委任します。 ビジネスユーザーが委任されたルールを更新しても、アプリケーションの他の部分は変更されません。 たとえば、合計25米ドル以下の経費報告については、自動承認が行われます。 経費報告の合計が25米ドル以下であるかどうかをテストするためのルールを作成し、該当するルールを経理部署に委任します。 その後、経理部署は、アプリケーションの変更要求を提出する必要なく、自動承認のしきい値を50米ドルに引き上げるようにルールを更新できます。
再利用  デベロッパーは、アプリケーションが既存のケースの動作を組み込む必要がある場合に、いつでもルールを再利用します。 それ以外の場合は、動作の必要が生じるたびに動作を再設定する必要があります。 たとえば、UIフォームを作成して、自動車保険請求の契約者情報を収集します。 その後、このUIフォームを財産保険の請求および海上保険の請求に再利用できます。
補足: ルールを委任する方法については、「Delegating a Rule or data type」を参照してください。 ルールの再利用性を高めるには、パラメーター化を活用し、ハードコードされたデータではなく、パラメーターとして渡された値に基づいてルールのロジックが駆動するようにします。 パラメーター化はコードの重複を防ぎ、ルールの特殊化の実装に要する時間を削減するのに役立ちます。 パラメーター化の詳細については、「Defining the input parameters of a Rule」を参照してください。

以下のインタラクションで理解度をチェックしてください。


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