重複検索
ユーザーはシステムの別のケースと同じデータ値を持つケースを作成できます。 たとえば、2つの購入リクエストに、同じリクエスト日、アイテムのリスト、または同じ顧客名があることがあります。 このシナリオでは、データ値や一意の識別子の特定の組み合わせが一致する場合、新しいケースは重複している可能性があります。
別の例として、ヘルスケアアプリケーションでは外科手術の保険適用を承認するリクエストを処理します。 病院の事務局から保険会社に電話し、3月18日に行われる患者の膝関節手術の承認コードの送付を依頼します。 前日には医療アシスタントが同じ患者、執刀医、手術日について事前承認を求めるFAXを送っています。
保険会社に2回目の依頼がFAXで届くと、保険会社のオペレーターは重複と認識し、Resolved-Duplicateというステータスで完了します。 保険会社のオペレーターは、オリジナルのリクエストを更新し、既存の承認コードを病院事務局に送付します。
Search duplicate casesステップ
Pega Platform™は、重複ケースを特定して完了するために役立つプロセスを提供しています。 このプロセスは、Search duplicate Casesステップとしてケースライフサイクルに実装されています。 ケースがこのステップに入ると、システムは基本条件と加重条件を使用し、特定のプロパティ値と、システムにすでに存在するケースを比較します。
次の図の「+」アイコンをクリックすると、Pega Platform™がどのようにSearch duplicate Casesステップを処理するかが分かります。
重複検索ステップ動作のカスタマイズ
ユーザーが現在のケースが重複していると判断した場合、Resolved-Duplicateステータスで完了し、処理は終了します。 ユーザーが元のケースを開いて必要な更新を行えるように、処理をカスタマイズできます。 さらに、Search duplicate Case automationのビューを設定すると、ユーザーが重複ケース解決の意思決定に必要な関連情報を追加できます。
重複ケースの分析
ヘルスケアアプリケーションの例では、患者の生年月日が基本条件になります。 外科医名、手術の種類、手術、手術日はそれぞれに25の加重が付いた荷重条件であり、しきい値は50になります。 生年月日、外科医名、手術の種類、手続き日、手術が元のケースの値に一致し、加重条件の合計値がしきい値の50を超える100であるため、システムでは3月18日に入力されたケースが重複として表示されます。 ユーザーは、2番目のリクエストを重複であると判断し、ケースを「Resolved-Duplicate」として完了します。 その後、ユーザーは元のケースを続行して、病院事務局にオリジナルの認証コードを提供します。
次の図で「+」アイコンをクリックすると、重複ケースの分析が表示されます。
以下のインタラクションで理解度をチェックしてください。
このトピックは、下記のモジュールにも含まれています。
- 重複ケースの特定 v5