
ログファイル
Pega Platform™では、エラーやワーニング、その他の情報が一連のログファイルに書き込まれ、デバッグやアプリケーションの健全性の維持に活用できるようになっています。 システムアーキテクトは、ログファイルを確認することで開発中のアプリケーションの問題を調査し、アプリケーションの品質を向上させます。 システム管理者は、ログファイルを監視することで本番環境におけるアプリケーションやシステムの潜在的な問題を特定します。
アプリケーションの問題のログファイル
ログファイルには、日常的なシステムステータス情報からアプリケーションが予期せず終了するような深刻なエラーまで、さまざまなイベントの通知が記録されます。 各ログは、ログファイルに書き込まれるイベントのタイプを決定するアペンダーによって管理されます。 利用できるログファイルは、システム設定で構成されたログファイルアペンダーによって異なります。
次のログファイルはPega Platformシステムで一般的に使用されます。
- PEGAログには、内部処理に関するワーニング、エラー、情報メッセージが含まれています。 このログは、コンソールログやシステムログとも呼ばれ、アプリケーションのデバッグに使用されます。
- ALERTログには、操作が指定されたパフォーマンス閾値を超えたときに発生するパフォーマンス関連のアラートが含まれます。
- ALERTSECURITYログには、Internet Application Composerファシリティの不適切な構成や、URLの改ざんによりPega Platformノードのシステムセキュリティー機能をバイパスしようとする露骨な試みを示唆するアラート(プレフィックスSECUで識別)が含まれます。
- BIXログには、抽出処理中にBusiness Intelligence Exchange(BIX)が生成したエントリーが含まれます。 BIXはオプションのアドオン製品で、Pegaデータベースからトランザクションデータを抽出し、レポートデータウェアハウスやオペレーショナルデータストア(ODS)、その他のダウンストリームプロセスへのエクスポートに適したフォーマットに変換します。
- SERVICES-PALログには、サービスから保存されたパフォーマンスデータが含まれています。
- CLUSTERログには、クラスターのセットアップとランタイムの動作に関する情報が含まれています。
補足: Pega Platformでは、構成されたアペンダーに基づきログが管理されます。 たとえば、サービスのパフォーマンスデータを記録するには、SERVICES-PALをノードのprlog4j2.xml構成ファイルに追加します。 サービスのパフォーマンス統計の詳細については、「Viewing statistics for services in the SERVICES-PAL log」を参照してください。
ログユーティリティ
Dev StudioのLogs タブのLog utilitiesセクション(「Configure」>「System」>「Operations」>「Logs」)からログファイルにアクセスし、「Log utilities」を開きます。 Log utilitiesセクションには、ログファイルアペンダーのリストと外部ログビューアーが含まれています。 Log filesをクリックすると、システム上でアクティブになっているログファイルアペンダーのリストが表示されます。
次の図には、アペンダーの例が示されています。それぞれにログファイルを表示したり、ログファイルをフォーマットされていないテキストファイル、またはZIP形式で圧縮されたファイルとしてダウンロードしたりするためのリンクが付いていることがわかります。
補足: ログファイルをダウンロードするには、Pega Platformをホストするアプリケーションサーバーの管理者ログイン情報が必要です。 また、Kibanaなどの外部ログビューアーを使ってログファイルを表示することもできます。 ログファイルを外部ビューアーで表示する方法の詳細については、「Viewing log files in an external log viewer」を参照してください。
次の画像で、「+」アイコンをクリックすると、 ログファイルの内容の表示の詳細を表示できます。
PegaRULES Log Analyzer
PegaRULES Log Analyzer (PLA)は、デベロッパーやシステム管理者がシステムログデータの統合サマリーを表示するために使用できるスタンドアロンのウェブアプリケーションです。
PLAを使用して、ユーザー受け入れテスト(UAT)、パフォーマンステスト、ストレステスト、および本番環境へのデプロイメント直後に、新規または再構成されたPega Platformアプリケーションをテストします。 パフォーマンス、安定性、およびスケーリングの問題は、これらのタイミングで最も発生しやすいため、再構成されたアプリケーションを、UAT中、パフォーマンステスト中、およびデプロイメントの直後にテストすることは重要です。
PLAは、ALERT、PEGA、およびGC(Garbage Collection)のログを統合し、要約します。 このログデータから、デベロッパーやシステム管理者がパフォーマンス上の問題を迅速に特定、診断、対処するために必要な、処理およびシステム健全性に関する重要な情報を得られます。
ヒント: PLAはPega CommunityのMarketplaceから入手できます。 PLAの詳細については、Pega Marketplaceの概要「PegaRULES Log Analyzer」を参照してください。
ログレベルの設定のオーバーライド
システム管理者は、ログカテゴリーを作成することで、Admin Studioでログレベルの設定をオーバーライドし、Pegaログに表示されるログイベントを管理することができます。
ログカテゴリーが存在しなかった以前のバージョンのPega Platformでは、ログのカスタマイズはprlogging.xmlファイルまたはprlog4j2.xmlファイルを更新することにより行われていました。 各システムイベントについて、prlog4j2.xml構成ファイルでは、どのイベントをログに記録するかを判定するための閾値を定義しています。 イベントは選択されたログレベル以上についてのみ記録されます。 たとえば、イベントにERRORログレベルが構成されている場合、FATALイベントやERRORイベントのみがログに記録され、INFOイベントは無視されます。 マルチノードのPegaシステムでは、各ノードに別々のprlog4j2.xmlファイルを作成できます。
補足: アプリケーションをPega Platformバージョン8.7以降にアップデートする場合、ログレベルのカスタマイズを「Log Category I」に移すことを推奨します。ログメッセージをカテゴリーに構造化する方法の詳細については、「Creating log categories」を参照してください。 また、ルールセットやクラス階層はログとは無関係です。 たとえば、アペンダーにData-Party.Researchという名前のアクティビティのログイベントが含まれていて、システムにその名前のアクティビティが複数含まれている場合、これらのアクティビティのいずれかを現在のノードで実行すると、ログされたイベントが発生することがあります。
ヒント: アクティビティをデバッグする際、 Log-Message メソッドを使用し、ログレベルをInfoForcedに設定すると、prlog4j2.xmlファイルやログカテゴリーの設定にかかわらず、イベントがPEGAログに追加されます。 本番システムでのログエントリーを減らし、パフォーマンスを向上させるには、アクティビティのデバッグが終了した時点で「InfoForced」ステップを削除するか、コメントに変換します。
以下のインタラクションで理解度をチェックしてください。
このトピックは、下記のモジュールにも含まれています。
If you are having problems with your training, please review the Pega Academy Support FAQs.