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データモデルの基本

データモデルとは、組織のすべてのデータ要素とその間のつながりを視覚的に表現することです。

適切に設計されたデータモデルは、以下のようないくつかのメリットをアプリケーションに提供します。

  • 効率的な再利用。
  • 簡単なメンテナンス。
  • 適応性と拡張性の向上。

データモデルの設計は、Pega Platform™アプリケーションを成功させるために、プロセスの再設計と同程度に重要です。 プロジェクトの設計および開発のステージ全体を通じて、Pegaビジネスアーキテクトとして、ビジネスチームのステークホルダーやPegaシステムアーキテクトと協力して、アプリケーションのデータモデルを開発します。

このトピックでは、アプリケーションのデータモデルの設計と構築に関する基本的な考慮事項について説明します。

データモデル

すべてのアプリケーションを効率的に運用するには、適切なデータと適切なタイミングが必要です。 データモデルの主な目的は、ビジネス成果を達成するためにアプリケーションが必要とするデータを定義することです。

Pegaビジネスアーキテクトとして、プロジェクト中に3つのバリエーションのデータモデルを使用します。 データモデルの3つのバリエーションは、概念データモデル、論理データモデル、物理データモデルです。

概念データモデル

Pega BAの場合、アプリケーションの概念データモデルを文書化するには、まず、会社が業務の処理に使用するデータエンティティと属性、およびそれらのデータ要素間の関係を理解することから始めます。

次の図は、倉庫に保管されている書籍の概念データモデルを示しています。 図は、書庫の在庫モデルの基本のエンティティ、属性、および主要な要素間の関係を示しています。 この例では、Warehouseがエンティティで、Name、City、Capacityが属性です。 さらに、Warehouseは、AddressおよびInventoryのエンティティと直接的な関係があります。

Diagram of a Conceptual Data Model for a warehouse that stores books.

概念データモデルを生きているドキュメントと考えてください。 ビジネスプロセスの設計についてビジネス利害関係者とミーティングをする際には、概念データモデルを使用します。これは、あなたが特定したデータエンティティをビジネス利害関係者が可視化するのに役立つからです。 この可視化により、プロセスやデータのギャップを特定しやすくなります。  

概念データモデルを構築する際、ビジネス成果を達成するために必要なデータを一つ一つモデル化する必要はありませんが、ビジネスのデータ要件を完全に理解していない場合は、プロジェクトの初期段階でデータ設計に時間をかけておくと、その後の時間を節約できます。 

全体として、概念データモデルは、プロジェクトの初期段階における誤解が原因でやり直しが発生するリスクを軽減するのに役立ちます。 もちろん、プロジェクトが進み、チームがさらにインサイトを得るにつれて、概念データモジュールが変更される可能性もあります。 それでも、この概念データモデルが、アプリケーション開発の議論のための堅実な出発点であることに変わりありません。 
 

論理データモデル

論理データモデルとは、Pega Platform向けに変換および調整された概念データモデルです。

次の画像の中央にある縦線をスライドすると、Warehouseシナリオを例として、どのように概念データモデルが論理データモデルに変換されるのかを確認することができます。

論理データモデルは、概念データモデルのデータエンティティと属性を、それぞれデータオブジェクトとフィールドに変換します。

Pegaにおいて、フィールドは、名前とフィールドタイプで構成される再利用可能なUIコンポーネントを意味します。 フィールドタイプは、フィールドに入力できるデータのフォーマットを決定します。 各フィールドには、ケースに関連付けられた値を入れます。 

補足: 関連するトレーニング資料については、「フィールドとフィールドタイプ」を参照してください。

データオブジェクトは、関連するフィールドのセットをグループ化してエンティティを説明するための構造です。 データオブジェクトは、アプリケーションのすべてのケースタイプで再利用できます。

補足: 関連するトレーニング資料については、「データオブジェクトの理解」を参照してください。

次の画像で「+」アイコンをクリックすると、データオブジェクトとフィールドを組み合わせて、アプリケーションの論理データモデルを定義する方法の詳細が表示されます。

Pegaビジネスアーキテクトとして、システムアーキテクトと協力してアプリケーションの論理データモデルを作成します。 ビジネスアーキテクトはApp Studioでデータオブジェクト、フィールド、リレーションシップを含む主要なデータモデル要素を設定し、システムアーキテクトはDev Studioでより高度な要件を設定します。

物理データモデル

物理データモデルは、アプリケーションに保存されアクセスされるデータを反映します。

物理データモデルは、Pegaデータベースのあるローカルストレージや組織で使用される外部のシステムオブレコードなど、組織のデータにアクセスするために必要な統合設定に重点を置いています。

物理データモデルの詳細は、App StudioのIntegration Designerのランディングページに表示されます。 Integration Designerは、App Studio内の1つの場所で、アプリケーションのデータオブジェクト、データビュー、データオブジェクトの依存関係、システムオブレコードにアクセスできるようにします。 Integration Designerでは、物理データモデルを定義するエンティティがどのように接続されているかということについても理解することができます。

次の画像で「+」アイコンをクリックすると、Integration Designerのランディングページに表示される情報の詳細が表示されます。

Pegaビジネスアーキテクトとして、組織が使用するシステムオブレコードに関する基本的な理解が必要になります。 ほとんどの作業がDev Studioで行われているため、リードシステムアーキテクトとシニアシステムアーキテクトは、主に物理データモデルの設計と設定を担当します。 

以下のインタラクションで理解度をチェックしてください。


このトピックは、下記のモジュールにも含まれています。

トレーニングを実施中に問題が発生した場合は、Pega Academy Support FAQsをご確認ください。

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