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コネクターとサービス

外部システムへの接続

ユーザーが担当業務を行うときに必要なデータ交換を行うため、アプリケーションから外部システムに接続することがよくあります。 こうした接続では標準フレームワークを使ってシステム間で情報が交換され、必要な入力が特定され、レスポンスのフォーマットが定義されます。 たとえば、自動車保険の見積もりを提供するPega Platform™アプリケーションでは、Department of Motor Vehicles(自動車管理局)がホスティングする外部データソースに運転免許証番号を送信して顧客の運転履歴を取得し、リスクを評価して保険契約の金額を決定できます。

システム間の接続はリクエストを開始するコネクター(サービスコネクターとも呼ばれます)とリクエストに応答するサービスの2つの部分で構成されます。 リクエストするシステムのコネクターは応答するシステムのサービスに対してリンクを確立し、2つのシステム間でデータを交換します。

コネクター

コネクターによりデータソースのパブリッシュされたメタデータに基づいて、情報の送信リクエストが定義されます。 コネクターはSimple Object Access Protocol(SOAP)やRepresentational State Transfer(REST)などの合意されたフレームワークでデータを渡し、外部システムへの接続を確立します。 コネクターから必須パラメーターや任意パラメーターを使ってアプリケーションデータを外部データソースに渡し、レスポンスを解析して、ソースデータをアプリケーションで使われるデータ構造にマッピングします。

ここでは、Pega Platformアプリケーションで、ローンを申請するプロセスについて考えてみましょう。 一人の顧客がローン申請のためにケースを作成しました。 ローン管理アプリケーションはケースを処理し、顧客のクレジット履歴を信用機関にリクエストします。 ローン管理アプリケーションはコネクターを使って納税者IDやその他の識別情報を信用機関がホスティングするサービスに提供します。 このサービスがクレジットスコアを含むレスポンスや、アクティブおよび非アクティブなクレジットラインをリストする配列を提供します。 コネクターは、レスポンスデータの一部またはすべてをケースで使われるデータ構造にマッピングします。 たとえば、コネクターでクレジットスコアをデータ要素にマッピングして、クレジット履歴は無視できます。

Pega Platformでは、コネクタールールを使用してコネクターを実装します。 コネクターを使ってデータソースに情報をリクエストする場合、データページからコネクターを呼び出せます。 コネクターを使ってデータソースに情報を送信する場合(たとえば、顧客がレンタカーを予約したときに車両ステータスを更新するなど)、アクティビティからコネクターを呼び出せます。

次の画像で+アイコンをクリックすると、コネクターがサービスにリクエストを送信し、レスポンスを処理する方法の詳細を表示できます。

サービス

サービスは、インバウンドのリクエストを処理して、リクエストしているシステムに応答します。 サービスには、リクエストに対応するのに必要なデータを渡すためのパラメーターおよびXML(eXtensible Markup Language)やJSON(JavaScript Object Notation)などのレスポンスの構造や形式が定義されています。 リクエストするシステムではレスポンスを解析し、返されたデータをそのデータ構造にマッピングします。

Pega Platformで実装された卸売業者向け注文管理アプリケーションについて考えてみましょう。 小売業者は在庫管理アプリケーションを使って卸売業者が提供するサービスにアクセスし、指定した在庫レベルを下回った商品を発注するように設定します。 毎週、在庫管理システムは注文するアイテムと数量のリストを送信します。 サービスにより、注文合計金額、確認番号、配送予定日時を含むレスポンスが提供されます。

Pega Platformでは、サービスを設定するためにサービスルールを使用します。 リスナーは通常、サービスルールを呼び出します。 リスナーはサーバーのバックグラウンドで動作し、リクエストを待機します。 リクエストが到着すると、リスナーはそのリクエストを分析し、サービスを呼び出してリクエストを処理し、レスポンスを返します。

以下の画像で、「+」アイコンをクリックすると、サービスがリクエストを処理し、リクエストしたシステムにレスポンスを提供する仕組みについて詳しく説明しています。


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