デフォルトのプロパティ値
ユーザーがケースを作成するときに、既知のプロパティにデフォルト値を設定すると、ユーザーのデータ入力にかかる時間を削減できます。 たとえば、保険請求のケースでデフォルトの損害発生日を今日の日付に設定できます。
他のケースでは、ユーザーの組織単位などのオペレーターレコードのデータを使用して、プロパティ値を開始できます。 たとえば、旅行予約アプリケーションでは、オペレーターのレコードからユーザーの姓と名を参照し、「First Name」と「Last Name」フィールドに設定できます。 さらに、「Date of Travel」フィールドを今日の日付に設定し、「Date of Return」フィールドを7日後の日付に設定することもできます。
開発環境では、デフォルト値を設定しておくと便利なこともあります。 プロセスを繰り返し実行して変更をテストするときに、データトランスフォームを使用して必要なフィールドにデフォルト値を入力すると、時間の節約になります。
データ初期化ページ
App Studioの.pyDefaultの値は、ケースタイプの「Settings」タブにある「Data initialization」ページで編集できます。 ケースを作成するとき、デフォルト値を設定するプロパティを選択し、各プロパティに具体的な値を割り当てることができます。 また、プロパティは同じケースタイプ内の別のプロパティに設定することもできます。 使用可能なアクションとプロパティはドロップダウンメニューに表示されます。 次の例では、ケースの作成時に特定のアクションを行うための3つのデータ初期化が設定されています。
- 通知を購読。
- 「Description 」フィールドを「User create for order」に設定。
- 「Work Status」フィールドを「Initial creation」に設定。
補足: Dev Studioではさらに複雑なデータ初期化ユースケースを設定します。
デフォルトのプロパティ値のためのデータトランスフォーム
Pega Platform™では、pyDefaultとpySetFieldDefaultsという2種類のデータトランスフォームを提供しており、ケースを作成する際にデフォルトのプロパティ値とページプロパティを自動的に設定できます。
ヒント: ベストプラクティスとしては、UIフィールドの値のセットにはpySetFieldDefaultsを使用し、UIで参照しないプロパティについてはpyDefaultを使用します。 たとえば、pySetFieldDefaultsを設定して、レンタカーを予約するビューの「Reservation date」フィールドのデフォルト値を設定し、pyDefaultを設定して、ケースタイプのアサインメントのデフォルトの緊急度を設定します。
ケースタイプのビューを初めて作成すると、Pega PlatformではpyDefaultおよびpySetFieldDefaultsのデータトランスフォームが作成されます。 これらは手動でも作成できます。 新しいケースを作成すると、pyStartCaseプロセスによりpyDefaultデータトランスフォームが呼び出されます。 pyDefaultはpySetFieldDefaultsデータトランスフォームを呼び出します。
たとえば、次のpySetFieldDefaultsの設定の画像では、「First Name」(.FirstName)および「Last Name」(.LastName)のフィールドがOperatorIDクリップボードページのpyFirstNameおよびpyLastNameに設定されています。
補足: OperatorIDデータページを参照するには、「Pages & Classes」タブにエントリーを追加する必要があります。
たとえば、次のpySetFieldDefaultsの設定の画像では、「Date of Travel」(.DateofTravel)フィールドが@CurrentDateTime()
関数を使用して現在の日付に設定されています。また「Date of Return」フィールドは、@addCalendar(.DateOfTravel, "0", "0", "0", "7", "0", "0", "0")
関数を使用して現在の日付から7日後に設定されます。
補足: これらの関数の詳細については、「Building expressions with Expression Builder」を参照してください。
次の問題に答えて、理解度をチェックしましょう。
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トレーニングを実施中に問題が発生した場合は、Pega Academy Support FAQsをご確認ください。