フローアクションの事前および事後処理
事前および事後処理アクションのユースケース
フローアクションと合わせてセットアップまたはラップアップアクションを実行する必要がある場合があります。 たとえば、リストのアイテムを初期化したり、特定のプロパティから別のプロパティにデータをコピーしたりする必要がある場合があります。 このニーズを満たすために、事前処理アクションと事後処理アクションをフローアクションに追加できます。 以下の画像は、アサインメントの実行前に事前処理を開始し、アサインメント実行後に事後処理を開始することを示しています。
注： フローアクションにアクションを追加することが、アクションを実行するための最適な方法であることを確認します。 たとえば、ユーザーの姓と名の連結を設定する場合は、デクレアエクスプレッションの使用を検討します。 デクレアエクスプレッションを使用すると、連結は必要な場合にのみ実行されます。 フローアクションの事前または事後処理を行うと、連結は毎回実行されます。 ほとんどの場合、事前処理アクションの代わりにコネクターデータページを使用できます。 場合によっては、事後処理アクションの代わりに、App Studioでオプショナルアクションを設定できます。
事前処理アクションのユースケース
出張のケースタイプの例について考えてみましょう。 TGBは従業員とベンダーが集まる年次総会を主催します。 TGBの従業員は、出張ケースタイプを使用して、すべての出張旅行の手配を確定します。 処理された出張ケースの約60%は、会社の年次総会のミーティングです。 TGBのアプリケーション要件には、デフォルトイベントである会社の年次総会の作成が含まれます。 レンダリング時にデフォルト値がイベントフォームに入力されます。 ユーザーがデフォルトのイベントを削除した場合、イベントの値が再度入力されることはありません。 ケースタイプは、会社のすべての出張申請にも適合していなければなりません。
データトランスフォームを使用することで、イベントフォームに事前処理アクションとして会社の年次総会を入力できます。 ユーザーが初めてフォームを開いた時に、データトランスフォームによってフォームにイベントが入力されます。 デフォルトイベントの作成は、ユーザーがフローアクションを選択したとき、またはフローアクションがアサインメントのデフォルトアクションである場合に自動的に発生します。
事前処理アクションを使用してフローアクションを設定した場合、Pega Platform™ではユーザーがフローアクションを選択するたび、またユーザーにアサインメントが提示されるたびにアクションが実行されます。 出張ケースタイプのユースケースでは、ユーザーがアサインメントを完了した後でそのアサインメントに戻った場合（たとえば、出張の詳細を更新する場合など）、イベントがフォームに再入力されます。 事前処理データトランスフォームまたはアクティビティにロジックを追加して、アクションを実行するかどうかをテストします。
事後処理アクションのユースケース
事後処理のもう1つの一般的なユースケースは、顧客の請求先住所と配送先住所が同じ場合です。 ボックスが選択されている場合、データトランスフォームによりプロパティ値が請求先住所ページから配送先住所ページにコピーされます。 データトランスフォームを事後処理アクションとしてフローアクションに追加します。 ユーザーがフォームを送信すると、アプリケーションにより請求先住所ページの内容が配送先住所ページにコピーされます。
事後処理アクションを使用してフローアクションを設定すると、アクションを実行するたびにPegaによりアクションが実行します。 前の請求先住所の例では、ユーザーが請求先住所フォームを送信するたびに、Pega Platformにより事後処理アクションが実行され、請求先住所が配送先住所にコピーされます。
以下のインタラクションで理解度をチェックしてください。
事前処理および事後処理の設定に関する考慮事項
事前または事後処理のアクションタイプ
データトランスフォームまたはアクティビティを事前または事後処理アクションとして指定できます。 さらに、ロボティックデスクトップオートメーション（RDA）を使用している場合は、事前処理アクションまたは事後処理アクションとしてロボティックオートメーションを指定できます。 要件とケースタイプを分析して、適切なタイプの事前または事後処理アクション、および適切な場所を判断します。 データトランスフォームを使用してデータをコピーするか変換し、アクティビティを使用して一連の一連のステップを実行し、ロボット自動化を使用して、ユーザーがケースフォームに入力したデータをユーザーのデスクトップで実行されているすべてのアプリケーションに送受信します。
補足： アクティビティの使用はできるだけ避けましょう。
複数の事前または事後処理アクションを使用する場合は、システムでさまざまなアクションが実行される順序について検討します。 事前処理の場合、システムでは最初にデータトランスフォームが適用され、アクティビティが実行された後、自動化が実行されます。 事後処理の場合、システムでは最初に自動化が呼び出され、データトランスフォームが適用された後、アクティビティが実行されます。
フローアクション尤度値
事前処理アクションの場合、フローアクション尤度値についても検討する必要があります。 Pegaでは、デフォルトで最も尤度値の高いフローアクションがロードされ、ユーザーがアサインメントに到達した時にフローアクションの事前処理アクションが自動的に実行されます。
再利用
再利用の可能性を検討します。 事前または事後処理アクションが1つのケースタイプのみに適用される場合は、事前または事後処理アクションを追加するのではなく、ケースタイプのフローアクションを専用で使います。
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このトピックは、下記のモジュールにも含まれています。
- フローアクションプロセス v4
トレーニングを実施中に問題が発生した場合は、Pega Academy Support FAQsをご確認ください。