診断設定
診断設定
Pega Robot Studio™はMicrosoft Visual Studioをプラットフォームとして使用するため、Pega Robot Studioの診断コンポーネントも類似しています。 Pega Robot Studioでは、Pega Robot Studio(開発時)とPega Robot Runtime(デバッグ時)の両方のメッセージについて、診断設定を管理できます。 診断設定はStudioConfig.xmlに保存されます。 ランタイム設定はRuntimeConfig.xmlに保存されます。 どちらのファイルも、次のディレクトリーに配置されます。
C:\Users\userid\AppData\Roaming\PegaSystems
診断設定は次の2つの部分で構成されます。
- 診断メッセージの生成
- パブリッシャーのオプション
診断メッセージの生成
「Application Diagnostic Settings」の全般カテゴリーでは、メッセージの生成を管理します。 Pega Robot Studioに使用できる設定は、Pega Robot Runtimeの設定と同じです。
この最初のカテゴリーで、他のパブリッシャーアイテムが機能するかどうか、またはどのように機能するかを指定します。 「Application Diagnostic Settings」のプロパティは、次のとおりです。
設定 | 説明 |
---|---|
モード | 「On」または「Off」。 デフォルトは「On」です。 「On」に設定すると、Pega Robot Studio(またはPega Robot Runtime)の診断ログが有効になります。 また、この設定で、いずれかのパブリッシャーを使用できるかどうかが決まります。 「Off」に設定すると、すべてのパブリッシャーもオフになります。 |
HookDebug | 「On」または「Off」。 デフォルトは「On」です。 この設定を変更する場合、変更を適用するには、アプリケーションを再起動する必要があります。 これにより、標準のデバッグメッセージに対してリスナーが有効になります。 この設定は、開発に使用する場合にのみ適用されます。 |
HookException |
「On」または「Off」。 デフォルトは「On」です。 「On」に設定すると、メインのアプリケーションドメインに対してUnhandledExceptionHandlersが有効になります。 コードベース内のどこか他の場所でシステムで処理されないエラーが発生した場合、この機能によってFinal Curtainメッセージが表示されます。 また、使用可能なパブリッシャーにエラーのログを記録することも可能です。 無効(「Off」)になっているときにこのようなエラーが発生した場合、未処理エラーに関して標準のMicrosoftエラーメッセージが表示され、ログは記録されません。 「On」に設定した場合、Pega Robot StudioまたはPega Robot Runtimeで未処理の例外が発生すると、例外情報がOpenSpan.Studio.exe.Exception.txtファイルまたはOpenSpan.Runtime.exe.Exception.txtファイルに書き込まれます。 |
HookTrace |
「On」または「Off」。 デフォルトは「On」です。 「On」に設定すると、標準の.NETトレースメッセージに対して診断リスナーが有効になるため、Pega Robot Studioのパブリッシャーメッセージがsystem.diagnostic.traceにルーティングされてログに追加されます。 |
Level |
Microsoft TraceSwitchオブジェクトを使用してログレベルを設定します。 「TraceLevel」では、ログメッセージの重大度レベルを設定します。 診断ログ内の起動メッセージ(パブリッシャーがいつ初期化されたかなど)には「TraceLevel」のみが適用され、マシン情報(マシン名、バージョンなど)が取得されます。 その他のすべてのメッセージには、「Log Categories」に設定されている重大度が適用されます。 デフォルトはVerboseです。 レベルは、次のとおりです。
|
「Studio Diagnostics」レベルと「Runtime Diagnostics」レベルの下にある「Log Categories」には、エラーレベルを設定するためのさらに細かなレベルがあります。 「Log Category」のエラーレベルに関係なくすべてのメッセージが記録されるようにするには、「Application Diagnostic Settings」でエラーレベルを「Verbose」に設定します。
パブリッシャーのオプション
スタジオ診断とランタイム診断のどちらの診断機能にも、次の4つのパブリッシャータイプがあります。
- ファイル
- トレース
- Output
- Log4Net
ファイルパブリッシャーでは、メッセージが次のテキストファイルに保存されます。
ファイル | 説明 |
---|---|
StudioLog.txt | Pega Robot Studioアプリケーションの実行による診断メッセージ。 |
RuntimeLog.txt | ランタイムアプリケーションの実行による診断メッセージ。 |
OSCLog.txt | Pega Robot Studioプロジェクトのビルドプロセス中に生成されたメッセージ。 |
OSDLog.txt | Pega Robot Studioプロジェクトのデプロイメントパッケージ作成プロセス中に生成されたメッセージ。 |
トレースパブリッシャーを使用すると、Pega Robot StudioとPega Robot Runtimeの詳細なアプリケーションメッセージに対して診断トレースを生成できます。 トレースパブリッシャーは、サポートチームから助言を受けた場合にのみ使用してください。
Outputパブリッシャーには、Pega Robot StudioまたはPega Robot RuntimeのOutputウィンドウに診断メッセージが表示されます。
メッセージの内容およびタイプは、ソース(Pega Robot Studio、Pega Robot Runtime、ビルドなど)および「Log Categories」に設定されているエラーレベルによって異なります。
すべてのパブリッシャーで設定可能な次の設定を同じにします。
設定 | 説明 |
---|---|
モード | 「On」または「Off」。 「On」に設定すると、Pega Robot Studio(またはPega Robot Runtime)の診断ログが有効になります。 「Application Diagnostic Setting」が「Off」の場合、すべてのパブリッシャーモードもオフになります。 デフォルトは、パブリッシャーによって異なります。 |
ExceptionMode | デフォルトは「On」です。 この設定を適用するには、対応するパブリッシャーモードが「On」になっている必要があります。 「On」に設定すると、パブリッシャーによって、例外ソース(HookException)で生じた診断イベントのログメッセージが記録されます。 この設定と「Hook Unhandled Exception」設定は同じではありません。 。 |
HookTrace | デフォルトは「On」です。 この設定を適用するには、対応するパブリッシャーモードが「On」になっている必要があります。 「On」に設定すると、パブリッシャーによって、System.Diagnostic.Traceソースで生じた診断イベントのログメッセージが記録されます。 この設定と「Hook Trace」設定は同じではありません。 |
このトピックは、下記のモジュールにも含まれています。
- 診断 v1