バックグラウンドプロセスの管理
バックグラウンドプロセスの管理
キュープロセッサーやジョブスケジューラーは、さまざまな理由でアイテムを正しく処理できないことがあります。 たとえば、プロセスにセキュリティーアクセスがないためにエントリーのロックを取得できない場合、アクティビティや関連クラスの名前が間違っている場合などがあります。
キュープロセッサーは、オブジェクトをキューに入れてから処理します。 次の図に示すように、プロセスが失敗し、システムでキューのエントリーをコミットできない場合、システムではそのエントリーを失敗ステータスにし、プロセスが破損していることが示されます。 また、システムでは、プロセスが開始した変更が元に戻されます。
Admin Studioでは、「Queue Processor」ランディングページを使用して、アプリケーションのキュープロセッサールールをトレースおよび監視します。 エラーが発生した場合、SysAdmin4ロールを持つユーザーは、実行中のプロセスをトレースし、破損したキューのアイテムを調べることで、キュープロセッサーの問題をトラブルシューティングできます。
ジョブスケジューラーは、あらかじめ構成された時刻にアイテムがプロセスされるようトリガーを発行します。 ジョブスケジューラーはアイテムをキューに入れません。 ジョブスケジューラープロセスの問題をトラブルシューティングするために、失敗したプロセスのトレースを実行できます。 また、ジョブスケジューラールールの統計情報集計を管理するようパフォーマンスツールを構成することもできます。 ジョブスケジューラー統計用にパフォーマンスツールを構成する方法について詳しくは、ヘルプトピック「Configuring the Performance tool for Job Scheduler rules」を参照してください。
Admin Studio:「Overview」ランディングページ
Admin Studioの「Overview」ランディングページには、キューの監視に必要な情報が含まれています。 次の図で示すように、システムやノードの分類の詳細、キュープロセッサーやスケジュールされたジョブにアクセスできます。 各タイルには、構成されているインスタンスの数がリストされます。 たとえば、「Queue processors」タイルには、15のキュープロセッサーがあり、すべてのアクティビティが実行されていることを示しています。 破損したプロセッサーはありません。 各タイルをクリックすると、対応するランディングページが表示されます。
キュープロセッサーとジョブスケジューラーがシステムで有効になっている必要があります。 Admin Studioにキュープロセッサーやジョブスケジューラーが表示されない場合は、システムに見つけてもらう必要があるかもしれません。 システム実行時のコンテキストを設定するには、アプリケーションレコードを設定し、「Include application in background processing」オプション(「Definition」タブの「Advanced」セクション)を有効にします。 このときに、Admin Studioからキュープロセッサーやジョブスケジューラーを監視できます。
プロセッサーを調べる
キュープロセッサールールのトレース
「Queue processors」ページでは、キュープロセッサーのトレース、開始、停止を行えます。 プロセスをトレースすることで、アクティビティステップの失敗など、プロセッサーがエントリーをコミットできない原因を調べることができます。 システム全体のプロセスをトレースできます。 プロセッサーのトレースは、そのプロセッサーが実行されている間のみ可能です。 トレースの結果を分析することで、キュープロセッサールールの問題を特定し、修正できます。
補足: 標準のキュープロセッサーをトレースする際には、使用するアクティビティを指定する必要があります。
データフロー
「Queue processors」ページでは、データフローを表示して、各キュープロセッサーの詳細な統計情報を確認できます。
次の図は、pyBatchIndexProcessorのデータフローを示します。 「+」アイコンをクリックすると、データフローに表示されているコンポーネントの詳細が表示されます。
次の問題に答えて、理解度をチェックしましょう。
トレーニングを実施中に問題が発生した場合は、Pega Academy Support FAQsをご確認ください。