クラスとクラス階層
クラス
Pega Platform™は、ケースタイプとアプリケーションの間でのルールの再利用を促進します。 デベロッパーは、単一のデータ要素からプロセス全体まで、アプリケーション内のルールを再利用することがよくあります。 ルールを再利用すると、アプリケーションの品質が向上し、開発時間も短縮されます。 アプリケーション内で、Pega Platformは、再利用の可能性に従ってルールをクラスにグループ化します。 各グループはクラスです。 各アプリケーションは3つのタイプのクラスで構成されます。
- ワーククラスには、プロセス、データ要素、UIなど、1つまたは複数のケースの処理方法を記述するルールが含まれています。
- インテグレーションクラスには、アプリケーションを顧客データベースやサードパーティのウェブサーバーに接続するインテグレーションアセットなど、アプリケーションが他のシステムとやり取りする方法を記述するルールが含まれています。
- データクラスには、顧客データタイプや注文商品データタイプなど、アプリケーションで使用されるデータオブジェクトを記述するルールが含まれています。
補足: App Studioでルールを作成すると、App Studioによって適切なクラスが識別されます。 ルールの作成方法ではなく、ルールの動作に集中して取り組めます。 クラスを制御する必要がある場合は、Dev Studioを使用してルールを作成できます。 Dev Studioに切り替える理由の1つに、別のアプリケーションで再利用する予定のルールを作成することがあります。
次の問題に答えて、理解度をチェックしましょう。
親クラスと子クラス
クラスには他のクラスを含めることができます。 別のクラスが含まれているクラスは親クラスと呼ばれ、別のクラスに含まれているクラスは子クラスと呼ばれます。 子クラスは、その親クラスに定義されているルールを再利用、つまり継承できます。
ワーククラスには、アプリケーションの各ケースタイプの子クラスが含まれています。 ケースタイプの各子クラスには、自動車保険の請求など、ケースタイプに固有なすべてのルールが含まれています。 データクラスには、各データオブジェクトの子クラスが含まれています。
補足: Dev StudioからアクセスするApp Explorerで、アプリケーション内のクラスおよびクラスの関係を表示します。
クラス階層
アプリケーションを構成するクラスは、アプリケーションアセットを編成するために、複数レベルのクラス階層に編成されます。 クラスは、クラス階層内で、最も固有性の高いものから低いものへと編成されます。 クラス階層により、デベロッパーがアプリケーション内でルールを再利用する方法が決まります。 アプリケーションでは、クラス階層を介してアプリケーションがアクセスできるすべてのルールを利用できます。 アプリケーションでは、クラス階層を介してアクセスできないルールは利用できません。
実行時に使用するルールを特定しようとすると、最も固有性の高いクラスから始まり、より一般的なクラスへと検索が拡大されます。
各クラスの名前によって、クラス階層内でのクラスの位置が識別されます。 クラス「TGB-HR-Work」を取り上げてみましょう。 クラス階層の各レベルはハイフン(-)によって区切られます。 したがって、TGB-Orientation-WorkはTGB-Orientationクラスの子であり、TGB-OrientationクラスはTGBクラスの子となります。
次の図の「+」アイコンをクリックすると、クラス階層内のクラスのグループの詳細が表示されます。
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トレーニングを実施中に問題が発生した場合は、Pega Academy Support FAQsをご確認ください。