ルールの更新
保護されたルールセットでのルールの更新
アプリケーションによるルールの作成方法と再利用方法を、App Studioで行える制御よりさらに詳細に設定する必要がある場合は、Dev Studioでそのルール定義を開いて直接ルールにアクセスできます。 たとえば、App Studioで自動作成したフロールールをDev Studioで開き、プロセスの動作を更新できます。
デベロッパーは多くの場合、不正または意図しないルール変更を防止するためにルールセットを保護します。 Pega Platformでルールセットを保護すると、ルールの一貫性を保ち、監査証跡を追加し、明示的なアクションに依存したルールの追加と更新を行えます。 たとえば、保護されたルールセット内のルールをデベロッパーが編集するときは、ルールへの変更内容を文書化し、ルールへの変更を確認する必要があります。そうすることで、ルールセットの変更履歴が作成され、それを監査に使用できます。 以下の図は、SLAルールの履歴を示しています。
ルールの削除は可能ではありますが、すでに運用中のアプリケーションのバージョンに影響することがあります。 ルールの削除は、現行バージョンのアプリケーションやルールセットに属するルールに限って行ってください。たとえば、デプロイ前のクリーンアップタスクの1つとして、現行リリースに関連付けられている未使用のルールを削除する場合などです。 以前のバージョンのアプリケーションの一部として提供していたルールが不要になっても、以前のバージョンのアプリケーションで使用するためにルールを削除せず、現行バージョンや次期バージョンでは使用しないようにするといった他の手法を取ることもできます。 詳細は、ヘルプトピック「Ruleset list usage during rule resolution」を参照してください。
保護されたルールセット内のルールを編集するには、ルールをチェックアウトするかプライベートエディットを実行します。
ルールのチェックアウトとチェックイン
チェックアウト機能は、数人のデベロッパーが1つのアプリケーションで作業している際に、ルールへの変更を管理するために使用します。 この機能を使用すると、デベロッパーは他のデベロッパーによる更新を防止しながら、ルールを更新できます。 ルールのチェックアウトでは、自分だけが見ることのできるルールセット内にルールのコピーを作成します。これはパーソナルルールセットと呼ばれます。 ルールセットスタックでは、パーソナルルールセットが一番上に配置されます。 パーソナルルールセットのルールは、アプリケーション内の他のルールよりも優先されます。 これにより、他のデベロッパーに影響を与えることなく、ルールに対する変更をテストできます。
ルールを更新して変更をテストしたら、ルールをチェックインします。 ルールをチェックインすると、アプリケーションルールセットに、新しいバージョンのルールが適用されて更新されます。 承認が必要でない限り、変更はアプリケーションの動作に直ちに影響します。
App Studioでルールを更新すると、AppStudioによって自動的にチェックアウトとチェックインのプロセスが管理されます。
プライベートエディット
プライベートエディットでは、ルールを非排他的にチェックアウトできます。このため、他のデベロッパーが同時に同じルールを編集できます。 プライベートエディットは、他のチームメンバーによって開発を中断されることなく迅速にデバッグできるため便利です。 このオプションは、App Studioでは使用できません。
ベストプラクティスでは、変更を防止するために古いバージョンのルールセットをロックします。 ロック済みのルールセット内のルールについては、ロックアイコンがルールフォームに表示されます。 ロック済みのルールセットのバージョンのルールを更新するには、該当するルールをロックされていないルールセットのバージョンに保存した後に、必要に応じてそのルールをチェックアウトします。
次の問題に答えて、理解度をチェックしましょう。
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トレーニングを実施中に問題が発生した場合は、Pega Academy Support FAQsをご確認ください。