インテロゲーション中に作成される要素
制御
コントロールとは、オブジェクトのインテロゲートによって作成されるアプリケーションオブジェクトの表現です。 Pega Robot Studioでは、コントロールが階層構造で編成されます。
たとえば、カルキュレーターアプリケーションで「Clear」ボタン、「Equals」ボタン、「Results」テキストボックスをインテロゲートすると、次のような階層構造になります。
階層はコントロールに関連付けられているクラスの中でも表現されます。 たとえば、Windowsアプリケーションでインテロゲートされたテキストボックスは、OpenSpan.Adapters.Controls.Textboxクラスの中にあります。 テキストボックスコントロールは、Textboxクラスとその基本クラスに関連付けられている、関連のあるすべてのプロパティ、メソッド、イベントを継承します。
コントロールの機能は次のとおりです。
- 次回アプリケーションを実行する際にオブジェクトを正確に識別するために、必要なルールを保存する
- オブジェクトのプロキシとして動作し、対象アプリケーション内でユーザーオブジェクトが作成されなかった場合でも、そのオブジェクトをオートメーションで使用できるようにする
- 基本的なアプリケーションテクノロジーに関係なく、オブジェクトに対して一貫したインターフェイスを提供する
ターゲット
ターゲットとは、アプリケーションオブジェクトに直接対応するPega Robot Studioオブジェクトです。
コントロールは、アプリケーションのインスタンスによって変わることのない仮想オブジェクトを表します。 ターゲットは、特定の時点でアプリケーション内に存在する実際のアプリケーションオブジェクトを表します。
ターゲットは、アプリケーションオブジェクトが作成、破棄されるときに作成、破棄されます。 ターゲットはプラットフォーム固有です。 ターゲットには、アプリケーションオブジェクトの自動化と監視を行うために必要なロジックがカプセル化されています。 その結果、テキストボックスコントロールはテキストボックスインターフェイスを実装する任意のターゲットとインタラクトできます。たとえば、Windowsテキストボックスターゲット、Javaテキストボックスターゲット、HTMLテキストボックスターゲットなどです。
次の例では、「Interrogation Form」のCRMtxtUserNameコントロールによって、CRMアプリケーションの対応するターゲットUser Nameが強調表示されています。
ファクトリー
ファクトリーは、アプリケーションターゲットとプラットフォームの間のやり取りを可能にします。
Pega Robot Studioはインテロゲーション中に、必要なファクトリーを自動的に追加します。 ファクトリーは、Pega Robot Studioとアプリケーションプラットフォームの間のインタラクションが成功していることを示します。
次の例では、CRMアプリケーションのインテロゲーションによって2つのファクトリー要素が作成されています。
トランスレーター
トランスレーターは、ファクトリーと同様にアプリケーションターゲットとそのプラットフォームの間のコミュニケーションをはかるアプリケーションオブジェクトです。 トランスレーターは、Pega Robot Studioがアプリケーションオブジェクトからのイベントを自動化して受け取れるようにします。 ターゲットはトランスレーターと直接やり取りします。 Pega Robot Studioはトランスレーターを対象アプリケーションに注入し、適切なアプリケーションオブジェクトに関連付けます。
トランスレーターでは、対象アプリケーションの変更や再コンパイルは不要です。 トランスレーターで使用される言語は、やり取りするオブジェクトの言語と同じです。
このトピックは、下記のモジュールにも含まれています。
- 基本インテロゲーション v2
トレーニングを実施中に問題が発生した場合は、Pega Academy Support FAQsをご確認ください。